まず風景とBGMに癒される。
そして何気ない日常を描いてはいるものの意外と面白い。
作者はかなり笑いのセンスがある。
この作品の良い所は笑えるエピソードと感動エピソードのバランスである。
キャラクターの組み合わせでそのエピソードがコメディなのかハートフルなものか役割分担が決まっているので分かりやすい。
主人公”宮内れんげ”は新しく小学一年生になった少女で天才気質。
彼女は色んなものにあだ名を付けるのだがそのセンスが素晴らしい。
この”れんげ”と皆から”駄菓子屋”と呼ばれている女性との交流が心温まる話ばかりで感動させられる。
一方、”れんげ”の姉である”ひかげ”は普段は東京の高校に通っていて、ちょくちょく帰省するのだが彼女と”越谷夏海”のエピソードはコミカルで楽しい。”ひかげ”役の福圓美里さんのツッコミ芸も一級品だ。
これほどアニメの世界観に愛着を覚えたのは初めての経験である。
いつまでもこの世界に浸っていたいと思ってしまう。
シーズン1-3とOVA3話+劇場版1本で完結したが、シーズン3の”篠田あかね”がフィーチャーされた回など若干退屈に思えるエピソードもあるので満点とはならなかった。
評価9/10