幼い頃から人を殺す道具として育てられたヴァイオレット・エヴァーガーデンには人の感情がよく理解できなかった。そんな彼女が戦後、タイプライターで口述速記を代行する”自動手記人形”として様々な人の依頼をこなしていく中で人の思いや感情を理解していく。一方で彼女は上官であり死んだとされるギルベルト少佐が最後に自分に向かって言った「愛してる」の意味を知りたいと願っていた。
本作のピークは間違いなく第10話であり、これはアニメの感動エピソードとしてよく挙げられる1話だ。序盤で大体の見当はつくもののそれでもやはり心を揺さぶられてしまう。
さてシリーズ全体として見ると序盤は設定の説明に時間を費やし、中盤は平均的な出来。しかも最後は大袈裟なお涙頂戴の展開。こういうのをやられるとちょっと醒めてしまったが、ここで感動する人も多いのだろう。
評価7/10